2005 SECOND ALBUM

「みんな」

作詞・作曲 横山 照久

 

1.夢降る夜

空高く 雲の中 はるか遠く 北国から やってくる

北風に そりをのせて 銀色に輝く雪 降らしながら

世界中の子供たちに 笑顔を 少しずつの 幸せを

どうか明日が いい一日で ありますように

目を閉じて 夢を見てる いつまでもその願い 忘れずに

いつまでも 心の中 あたためていて

 

2.ポテトパイ

小麦色した小さな 君のつくったポテトパイ

ふんわりとしてきれいな 君のつくったポテトパイ

まだ会ったことのない君の うわさは聞いていたよ

写真でしか見たことない 人なのに

何にも知らないはずだよね ぼくのことなんて

でも何だか 近くにいるようで

*会いたい でも分からない 会わない方がいいのかもね

ゆめを見ているだけのほうが こうして歌ってるだけのほうが

口の中に溶けてゆく 甘い思い */

小麦色した小さな 君のつくったポテトパイ

ふんわりとしてきれいな 君のつくったポテトパイ

ひとりぼっちでゆっくりと この場所へ来たよ

うまく生きてく方法なんて分からずに

何にも見えないはずだよね 先のことなんて

でも何かが静かに始まるようで

知りたい でも分からない 知らない方がいいのかもね

今をうけとめるだけの方が こうして感じてるだけの方が

口の中に溶けてゆく 甘い思い

(*くりかえし)

 

3.君へ

吹きぬける風が 新しい香りを運んでく

どんなことにもいつか 終わりが来ると

何も見えなかったあの日 闇の中を手探りで進んだ

こんな日がくるなんて 思わずに

どこへ行くんだと 立ちすくんでいた 頼れる何かを求めながら

何もかもうちあけたら その時すべてが

目の前にそっと 照らし出された

*どうしようもない過去が すべてよかったと感じる

果てしなく遠かった夢が いまここに近づいていく

ぼくは生まれ変わる 生まれ変わるよ */

包まれている 大きなものに 誰もが生かされ 独りじゃないと

寂しかったあの頃 心の中で泣いてた

ぼくを愛したすべてに 背を向けて

ひとり残されて 立ちすくんでいた

生きてる意味さえ見失いながら

あの一瞬をしっかりと 心にきざんで

今度こそ一歩 踏み出すから

(*くりかえし)

何が起こったんだろう うまく言葉にはできない

でも何かが変わった 君と出会って

 

4.どうか

君がほんとに好きだよ 僕の大切な人

ずっと友達でいたい だからここにいて

みんなからいつも欠点を言われて いじめられて

バカにされても せいいっぱい生きてる人がいる

あの子は君がいった言葉に ほんとに傷ついて

寂しそうに うつむいてたよ

こんなに君が僕に 優しくしてくれるなら

どうかあの子にも 優しさを分けてあげて欲しい

君がほんとに好きだよ 僕の大切な人

ずっと友達でいたい だからすこしきいて

家族も家もなくひとり 道の片隅で寒そうに

身体を縮めて せいいっぱい生きてる人がいる

君は言ったね「僕はあの人たちが大嫌いだ」と

君は何か ひどいことでもされてたのかい?

こんなに君がぼくに 優しくしてくれるなら

どうかあの人を 嫌わないであげて欲しい

君の笑顔が こんなにも僕を幸せにしてくれたから

同じ地球の仲間たちと 幸せでいたい

 

5.ほんわか日曜日

今日は日曜日 どこからだろう しゃぼんのたまが 飛んできた

草のかげから すずめが飛び立つ かもめが風と 遊んでる

*ほんわか日曜日 ほんわか日曜日 ほんわか日曜日

いつもとちがう感じ なんだかいい気分

笑ってちょうだい 遊んでちょうだい だってほんわか日曜日 */

今日は日曜日 池のほとりで アヒルもいっしょに 歌ってる

かえるも虫も 歌にあわせる 水もぴちゃぴちゃ ひょうしとる

(*くりかえし)

今日は日曜日 空を見上げて 流れる雲を追いかける

木の葉がゆれて 花びらひとつ 風にゆられて 飛んでゆく

(*くりかえし)

不思議なことが いつでも起こる 心開いて探したら

大きな声で 君を呼んだら すてきなことが 起こるだろう

ほんわか日曜日 ほんわか日曜日 ほんわか日曜日

あなたがそばにいる いつでもいっしょさ

笑ってちょうだい 遊んでちょうだい 今日はほんわか日曜日

 

6.飛ぼう

飛ばないかい 飛ばないかい もっと遠くへ

いつのまにやらここまで 歩いてきた

帰り道なんて ぜんぜん 気にしないでいたら

見たことない街角の 公園で 風にゆられるイチョウを見ていた

みんないまごろどうしてるかな

いつものようにいつものとこで おんなじ空 見上げているかな

あの丘へ吹く つむじ風にのって 飛んでいきたいな

せわしなく動く街の上 自由にまわって

そして君に 会いに行くんだ

なくしてるものなんて なかったんだ

ほんのちょっと流されて 忘れてただけさ

夕暮れの太陽は 微笑んで 愛してるよと ぼくらを見ていた

何度もくじけ傷ついても 見上げればほら いつものように

大きな空 守ってくれるから

あの木をゆらす つむじ風にのって 飛んでいきたいな

水平線の向こうへ 強くはばたいて

大きな夢を 探しに行くんだ

飛ばないかい 飛ばないかい もっと遠くへ

飛ばないかい 飛ばないかい もっと遠くへ…

 

7.ローソンのうた

今日も行こうよローソン 弁当買いに

雷門のすぐ前 ぼくんちのすぐ近く

歩いていこうのんびり 3分だから

朝もお昼も夜も いつでもやってます

ランリンルンレン ローソン 店員さんは ニコニコ

ランリンルンレン ローソン サイフを忘れたよ

今日も来てるよローソン たくさんあるね

見れば見るほどどんどん 目移りしてしまう

こっちのタナはおにぎり あっちはサラダ

梅もたらこもおかかも なんでも買ってみる

ランリンルンレン ローソン 店員さんは ニコニコ

ランリンルンレン ローソン お金が足りないよ

ランリンルンレン ローソン 店員さんは ニコニコ

ランリンルンレン ローソン あなたといっしょに いこう!

 

8.波

波の音きこえてくるよ 大きな夜空の真下で

口ずさんだあの歌が 風の中に消えてく

微笑みはどこからくるの 月があんなにまるいから?

世界の果てに立って 流れ星を見たよ

どんなに強く叫んでも 届かない声が

そばにいてくれる君と ぼくにはきこえたよ

ああ 願いごとはいつも すべてを溶かすしぶきのなかに現れ

始まりは 前触れもなく 銀色の海の道のかなたへ…

雲間にかくれた月を指差して 今はいなくても独りではないと

見たことない世界が はるか遠く広がるのは

ほかに何もない 孤独のときだから

どんなに強く祈っても 届かない思い

そばに来てくれた君が 受けとめてくれたよ

ああ 願いごとはいつも すべてを照らす星くずの中現れ

始まりは 前触れもなく 銀色の空の道のかなたへ…

 

 

9.愛はどこですか

人ごみの中 君に手を振った 同じホーム別々の帰り道

また明日きっと会えるように

願いをこめてバイバイ 君を探した

答えてくれた君が 見えなくなっても

ずっと追いかけてた 心の中で

今君は何をしてますか? 僕はいったい何をしてるんだろう

寂しさを消すことが どうしてもできない

今君はどこですか

人はどうして 大人になってゆく

出会いと別れ 今でもくりかえし

また少し 強くなれるように

願いをこめてバイバイ 過去にさよなら

いろんなことが できるようになっても

ずっと探してるよ 心の中で

変わらないものはなんですか?

僕はいったい何をしてるんだろう

答えを知ることが どうしてもできない

今君はどこですか

あの時感じた 永遠を信じた 愛は今どこですか

 

10.叫び

*叫び声がきこえる 空と大地のはざまから

どこかの国の どこかの街の どこかで心が叫ぶ声 */

食べ物がなく いまにも飢え死にしそうで

助けてくれよと 叫んでいる

お金がなく 働き口も見つからず

どうすればいいんだと 叫んでいる

何も悪いことしてないのに みんなから誤解されて

軽蔑されて うらまれて どうしてなんだと叫んでいる

**ああ 空は青く ぼくらを照らし 雨をさずけてくれるのに

今日もどこかで叫んでる 人の心を太陽は真っ赤に照らす **/

テレビや新聞で いくらきれいごとが並べられても

真実を追い求めようとする人がいる

子供たちに何ひとつ本当のありさまが知らされないで

この国はどうなるんだろうと言う人がいる

嘘があたりまえになって

自分の身を守るために 平気で嘘をつく

そういう人がますます多くなると 嘆き悲しむ人がいる

(**くりかえし)

(*くりかえし)

人のことを本当には信じることができず

何も信じられなくなったと叫んでいる

金や富や名誉があれば 幸せになれるなんてウソだと叫んでいる

人生に勝者などありはしないのに なぜ人は互いに助け合わず

人を蹴落としてでも自分だけがのしあがろうとするのだろう

と叫んでいる

嘘はいやだと叫んでる 戦争はいやだと叫んでる

愛し合おうと 叫んでいる

(*くりかえし)

(**くりかえし)

(**くりかえし)

…人の心を 太陽は 真っ赤に照らす…

 

11.今をかみしめて

朝焼けの空に かすかに瞬くあの星は

許された夜の世界を 乗り越えて

太陽が昇り 日差しがどんなに強くても

「いつも僕はここにいる」とウインクして消えてゆく

まわりの人達にどんな風に思われても

灯火を消さないで そのままの自分で

さあ 扉を開けて今 誰も見たことのない世界が待ってる

道の先を恐れないで 明日のことなんてかまわないで

今をかみしめて…

大空を翔る きれいな目をした あの鳥は

見上げてる僕らの世界を 後にして

今風がここに生まれた命に吹き抜ける

「君は生かされている」とささやいて 去ってゆく

何もしなくても 何も求めなくても

すべてを持っている そのままの自分で

さあ 扉を開けて今 誰も聞いたことない世界が待ってる

道の先を恐れないで 明日のことなんてかまわないで

今をかみしめて…

 

 

12.誰も教えてくれない

答えはどこにあるの 誰も教えてくれない

どうしてそんなに 怖がっているの

やりたいことが何でできないの?

そんなにあれこれ 迷っていたって

答えは誰も教えてくれない

さあ 手をつないで歩こう 両手を大きく振って

ああ あの空へ飛び立つように

君がいれば怖くはない 歩こう

ほんとに世界は 不思議がいっぱい

知らないことのない人はいない

どうしていいのか 分からなくたって

答えは誰も教えてくれない

さあ 冒険へ出かけよう 荒地を踏みしめて

ああ みんなみんな自由だね

謎が解ける 夢がかなう 信じて

答えはどこにあるの 誰も教えてくれない

 

13.ぼくら

長い時を重ねて築いたものが 間違いだったと知ったとき

それは新たな旅の始まり 草がざわめき 語りだす

ルールは生まれたとき この身体にやどり

それ以外には何もないと 教えてくれた

勇気を出して 心配いらない 思い切って抜け出してみよう

*ぼくらは幸せになるために生まれた

生きてることが楽しくてたまらない

冷たい雨にずぶぬれになったって

太陽がぼくたちをあたたかく照らすだろう */

現実という名の不確かな世界 流されないと決めたとき

深い眠りの後で目覚めた朝は 新しい君が生まれる

コンパスはいつでも この身体にやどり

進む道を指し示して 教えているよ

未来の鎖で 心しばらないで 思い切って飛び跳ねてみよう

(*くりかえし)

ぼくらは幸せになるために生まれた

生きてることが楽しくてたまらない

どんなに高くて険しい山を目指しても

願い続ければきっとたどりつくから

さみしい場所には 虹の橋をかけよう

いっしょに探そう ずっと…

 

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